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ジグソウ:ソウ・レガシー クオリティの高さをネタバレしながら解説

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ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆

 

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『ジグソウ:レガシー』鑑賞しました。

シリーズ8作品目とは思えないクオリティの高さに感心しました。

以下、ネタバレ含みます。

 

あらすじ

 

バケツかぶせられた5人。鎖に繋がれた先に壁には鋭い刃が光る。

一方、町中の公園で発見された死体に埋め込まれたUSBメモリから

10年前に死んだはずのジグソウの声によりゲーム開始が告げられる。

 

そもそも、ソウシリーズって?ジグソウって?

 

 

この動画でおさらいできます。

 

 

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画像引用元:https://eiga.com/news/20071115/7/1/01/

 

トビン・ベル(上画像)演じるジグソウ。

罪を犯したにもかかわらず、法に裁かれず生を全うする輩に、

その罪の重さを身をもって体験させる試練を課すシリーズの核となる人物。

 

その試練にはルールがあり、必ず生き残る手段を仕込んでいるのが

ポイントです。

 

そのやりかたに心酔し、後継になる者、

殺しの手段としてそのやり方を模倣する者

7作続いているシリーズとしてはこの2パターンの展開が常となり

マンネリ感は否めません。

 

クオリティの高いと感じた理由(ネタバレ)

 

以下、展開と核となる人物を解説。紛らわしくなるのでキャスト本名略

全画像引用元:http://jigsaw.asmik-ace.co.jp/cast_staff/

 

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検視官:ローガン

犯人です。10年前にバケツを被せられた5人のうちの1人。

レントゲン写真を取り違えたことは意図的ではないことが伝わり、ゲームから生還。

容疑者エドガーに妻を殺され、その元凶が刑事ハロランの悪徳であることを突き

止め、ハロランによって法に裁かれずにいる人物を10年前のジグソウのやり方に習い

ゲームにかけていた。

 

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刑事:ハロラン

悪徳刑事。情報屋であるという理由から、容疑者エドガーを取り締まらなかった。

結果エドガーは検視官ローガンの妻を殺す罪を犯してしまった。

 

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刑事:キース

いいもんの刑事。

検視官ローガンが悪徳刑事ハロランを、ゲームにかけるシナリオにまんまとハメられます。

 

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検視官:エレノア

ジグソウ信者。ジグソウが手がけた装置を集める偏執狂。

事件に何も絡まず、検視官ローガンのアリバイ裏付け役としていいように利用される。

 

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容疑者:エドガー

検視官ローガンの妻を殺害。そのせいで、ハロランをゲームにかけるための

きっかけ作りにざんざん利用される、事の発端。

 

 

本作、現在と10年前の時間軸が絡み合います。

 

10年前のジグソウのゲームが進行しつつ、

現在ではそれがリアルタイムで進行しているかのように

そのゲームと同じ手口の死体が発見されていきます。

 

バケツを被された5人は10年前で、

現在でも3人がバケツに被されて同様のゲームが進行していたのでした。

 

その3人は悪徳刑事ハロランに関係して罪を犯しても

のうのうと生きている人物たち。

自分の感情の赴くままにゲームにかけるのではなく

ジグソウのルールに基づき、

かつその遺体を捜査線上でハロランをおびき出す布石として

利用しているといったきめ細かな設定に感心しました。

 

10年前の事件になぞるには残り2人。

残り2枠を、ハロラン、そしてローガン自らがゲームに収まる事で

シリーズを通して形容される

「ゲームを最前列で監視する」という構図を実現しているあたりが

シリーズファンも納得させる点ではないでしょうか。

 

ジグソウの日常の描写も妙味です。

例えば、ジグソウ人形が乗る自転車をデッサンしてたり

7作目までに使われている装置を作っている過程が見られたりと

過去作を鑑賞しているファンだからこそ知れる描写が

盛り込まれていた点も好感が持てます。

 

ツッコミどころ

 

ジグソウは生きているのか死んでいるのかが、

本作の焦点の一つであったと思います。

 

声をつなぎ合わせる形で音声をローガンが作成している描写や

衝撃的な事実として事件が10年前のものだったことを

編集によって上手く見せていることから

ジグソウの死は確実という結論に達するが、

 

ジグソウの墓を掘り起こし容疑者エドガーが入っていた描写によって

ジグソウ本人の死体はどこに?という疑問が生じました。

 

この点と、

本作でエレノアによってローガンのアリバイも成立することにより

シリーズ存続の可能性が濃厚になりました。

 

そもそも「ファイナル」と謳っているのは日本だけであるため

場合によっては9作目もあるのではないでしょうか。

 

ここまできたら行くとこまで行ってしまっていいと思う。