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ザ・メニュー 好きをこじらせる人間の末路は、ろくなもんではない件

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ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆

 

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『ザ・メニュー』(原題:The Menu)鑑賞しました。

 

この映画を観ると、とある条件下において人間の判断力など無に等しいことが分かります。

 

あらすじ

 

有名シェフのジュリアン・スローヴィクが極上の料理をふるまい、なかなか予約が取れないことで知られる孤島のレストランにやってきたカップルのマーゴとタイラー。目にも舌にも麗しい料理の数々にタイラーは感動しきりだったが、マーゴはふとしたことから違和感を覚え、それをきっかけに次第にレストランは不穏な空気に包まれていく。レストランのメニューのひとつひとつには想定外のサプライズが添えられていたが、その裏に隠された秘密や、ミステリアスなスローヴィクの正体が徐々に明らかになっていく。

 

映画.comより引用

 

 

 

感想

 

陸の孤島にて逃げ場がなく

拘束され身動きが取れなくなっているわけでもないのに

ただ従うしかない

あの状況は恐怖でしかない。

 

シチュエーションにそぐわない

突拍子もない出来事も

 

演出と言い切ってしまえば

受け入れてしまったりと

 

目の前の現実を

受け入れたくないばかりに

都合の良い解釈したりと

 

時、場所、集団の心理など

条件が揃えば

人間の判断力など

無に等しいと痛感した。

 

かつて

刑務所の看守と囚人役をやらせると

人はどうなるかといった

実験的な映画があったが

 

オリジナル

 

リメイク

 

これらを見た時と同じような印象を

本作でも感じた。

 

人間というのは、

いい加減な生き物なのである。

 

物事に対して純粋に好きなのか

うんちくをたらたら述べ料理を知り尽くしていると

言わんばかりの自分に酔っているのか

ニコラスホルト演じるタイラーの顛末を見ると

 

好きをこじらせる人間の末路は

ろくなもんではないと

身をつまされる思い。

 

何故招待されたのか

終盤明らかになるわけだが

 

若干逆恨みだったり

巻き添えだったりする対象が居たり

 

どのような経緯でシェフが

あのように崇拝される対象となったのか

もう少し説明が欲しかった。

 

シェフを教祖とする

宗教じみた組織に至った見習い側視点の

描写があれば

もっと物語に入り込めたのに。

 

とはいえ、レイフファインズの存在感は

さすがと言ったところ。

 

アニャ・テイラー=ジョイに関して

明らかに風格さが漂っており

『スプリット』で垣間見た

あどけなさはなく

女優として着実にキャリア積んでいる

様は見ていて気持ちが良い。

 

画面に映ると

つい目が行ってしまうアニャからは

確実に何か出ている。

 

そんなアニャを今後も

定期的に摂取していきたい。

 

気持ちが悪い言い方。

 

そして何より

2022年11月18日公開の映画が

2023年1月10日ディズニープラスにて

配信開始となる異例の早さ。

 

2ヶ月切るとなると

いよいよ劇場から足が遠のく人も

いるのではないかと

不安がよぎってしまう。

 

かくいう私も

劇場で見たいと思いつつ

異例の早さの配信で鑑賞する側に回っている始末。

 

映画館と配信。

うまく付き合っていきたい。