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カセットテープ・ダイアリーズ 推しがいて、どうしようもない人生が驚くほど好転した件

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ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆

 

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『カセットテープ・ダイアリーズ』(原題:Blinded by the Light)鑑賞しました。

 

この映画を観ると、推しがいる人間とそうではない人間、どちらの人生が豊かなものか分かります。

 

あらすじ

 

87年、イギリスの田舎町ルートン。音楽好きなパキスタン系の高校生ジャベドは、閉鎖的な町の中で受ける人種差別や、保守的な親から価値観を押し付けられることに鬱屈とした思いを抱えていた。しかしある日、ブルース・スプリングスティーンの音楽を知ったことをきっかけに、彼の人生は変わり始める。

 

映画.comより引用

 

 

 

感想

 

推しがいれば、人生が変わる実例。

 

主人公の人生を通して

推しがもたらす影響を具体的に語られるため

 

推しがいることで

乗り越えられる人生のシーンは必ずあるみたいな

メッセージ性が、直球で押し寄せる。

 

自分の失敗を子供には

繰り返して欲しくない親の気持ち。

 

それに対して

子供たちはどう思うか、

それぞれの感情の機微が表現され

共感を得る部分が多々ある。

 

自分も自国を出てきた事実を棚上げし

自分の価値観を子供に押し付け

新しいことを受け入れず

子供の行動を制限する父親の身勝手な振る舞いには

嫌悪すら抱く。

 

かたや

ブルーススプリングスティーンの楽曲の歌詞を

主人公の気持ちとリンクさせ、

 

物によってはミュージカル調で

その気持ちを表現する演出に

 

こちらまで心が躍り、元気をもらえる。

 

移民という事実だけで

排除しようとする浅はかな動機だったり

パキ野郎と揶揄する大人の言動が

子供にまで伝播している現実は

目も当てられない。

 

職を失い家族に無理を強いて

自分はただただ不平不満を述べている父親に対して

終始従っていた母親が

息子との縁が切れそうになった際に

見せた怒りが、

鑑賞してる側の気持ちを代弁するかのような

清々しいもので、賞賛したい気持ちになる。

 

父親に逆らえないのは

イギリスでの友人も同じで

 

移民や環境を理由に

行動しないことを正当化しているだけで

 

世界を変えるのは

自分次第であるとの気づきもある。

 

ブルーススプリングスティーンやカセットテープを

全盛とする時代を生きた人間は

言うまでもなく、

その時代を知らない世代にも刺さるであろう良作。

 

オススメ。