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きっと、うまくいく インドの異文化体験と、教育に対する新しい視点を得るには170分あればいい

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ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆

 

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『きっと、うまくいく』(原題:3 Idiots)鑑賞しました。

濃密な上映時間。

 

あらすじ

 

インド屈指のエリート理系大学ICEを舞台に、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの3人が引き起こす騒動を描きながら、行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての10年後の物語が同時進行で描かれる。

 

映画.comより引用

 

 

 

感想

 

皆がエンジニアになるという目標に邁進している中、

一人だけ毛色の異なる学生ランチョーがもたらす考え方や

行動に、周りが感化されていく展開に

惹きつけられる。

 

学長をも出し抜く機転の良さは爽快。

 

エンジニアになる為に、

物事を暗記し続ける勉強で

成り上がろうとする生徒がいる一方で

 

自転車による発電、

車のバッテリーを使って電力供給など

 

実生活に学びを生かせるように

応用できなければならない。

 

知識を詰め込んでも、それが活かせなければ

何も意味がないという学び方に対して

問題提起がなされる。

 

その学び方の違いで

10年後成功しているかどうか賭けた結果やいかに。

 

同じ学びでも、その目的が異なれば

取り組み方が変わってくると

新しい視点に気付かされる。

 

インドにおける貧富の差、

エンジニアになれば一生安泰と言わんばかりの

職に対する考え方、

 

大学在学中にエンジニアの道が断たれるとわかると

死を選ぶほどの社会であること、

 

家族からの期待を一身に背負うあまり

自分のやりたいことができない、家族に言い出せない板挟み、

 

などなど、インドの文化の違いを垣間見ることができる。

 

またインド映画にありがちな長尺。

 

本作は170分ということもあり

劇中インターバルが存在するようなカットがあり

 

映画鑑賞スタイルも含めた異文化を体験できる。

 

曲調に合わせて

「うまーくいーく」みたいに

柔軟性を帯びた字幕スーパーも印象的。