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見えない目撃者 凄惨な事件解決でなくとも自己肯定感はあげられる件

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ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆

 

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『見えない目撃者』鑑賞しました。

 

この映画を観ると、何かを成し遂げることで得られる自信は、目が見える見えない関係ないことが分かります。

 

あらすじ

 

警察学校の卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ。自身も失明し警察官の道を諦めた彼女は、事故から3年経った現在も弟の死を乗り越えられずにいた。そんなある日、車の接触事故に遭遇したなつめは、車中から助けを求める少女の声が聞こえてくることに気づき、誘拐事件の可能性を訴える。視覚以外の感覚から感じ取った“目撃”情報を警察に提示するなつめだったが、警察は目の見えない彼女を目撃者と認めず捜査を打ち切ってしまう。なつめは少女を救うべく奔走し、事故現場で車に接触したスケボー少年を探し出す。やがて女子高生失踪が関連づけられ、連続誘拐事件の存在が判明。なつめは事件の闇へと切り込んでいくうちに、弟の死とも向き合うことになる。

 

映画.comより引用

 

 

 

感想

 

目が見えないのに目撃者とは

キャッチーなタイトルに

まず興味をそそられる。

 

犯人の予想は早い段階で検討が付くが

犯人特定以降サスペンスフルな展開から一転、

ホラー映画に様相が変わる。

 

強盗に入った

盲目のおじいさんが実は最強だった

『ドントブリーズ』を彷彿とさせる

方向転換に

前半と後半で2度楽しめた感覚。

 

殺人鬼に追われる最中

ケータイカメラで第3者が

盲目の女性を誘導する

かつて見たことのない追跡劇や

 

暗闇の中での、

殺人鬼と真っ向勝負を

堪能できる。

 

パソコンのテキスト読み上げだったり

着信があったことを音声で知らせるスマフォだったり

目の不自由な人のサポートインフラが

しっかりしていることに驚く。

 

目が見えない女性と高校生の捜査に負けまいと

あと一年で退職だけど

モチベーションが上がって

もう少し働いてみようと思い至ったり

 

ヒーローっぽいところを見せつけようとする人たちが

自らフラグを立てて

清々しいくらいにそのフラグを回収される様が

切なくも面白い。

 

本作では凄惨な事件解決が

きっかけとなり

弟の死を受け入れられるようになったり

 

高校生は、将来の夢を見出したりしたわけだが、

 

目が見える見えないは

関係なく

何かを達成することは

その人の自信や自己肯定につながることが

作品を通じて垣間見ることができる。

 

何かに挑戦する人間のハードルなんて

目が見えない人の挑戦のハードルに比べたら

大したことはない。

 

目が見える人間が挑戦しないこと自体

恥ずかしい行為とさえ思えてくるくらい

見えない目撃者の活躍が目覚ましい。

 

観賞後、前向きな気持ちになれる作品。

 

グロテスクな描写が割と多いため

鑑賞には注意。

 

 

 

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