1. TOP
  2. 映画感想
  3. ア行
  4. エターナルズ 『映画は、時代を写す鏡。』でも、やり過ぎは世界観を損ねる件

エターナルズ 『映画は、時代を写す鏡。』でも、やり過ぎは世界観を損ねる件

|

 

ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆

 

Eternals20211117

 

『エターナルズ』(原題:Eternals)鑑賞しました。

アベンジャーズとの関連、掲題、いろいろ思うところあります。

 

 

あらすじ

 

「アベンジャーズ エンドゲーム」後の世界を舞台に、これまで人知れず人類を守ってきたエターナルズが姿を現し、未曽有の危機に立ち向かう。遙かな昔から地球に存在し、7000年もの間、陰から人類を見守ってきたエターナルズ。最凶最悪の敵サノスによって半分が消滅させられた全宇宙の生命は、アベンジャーズの戦いによって復活したが、その時の強大なエネルギーによって新たな脅威が誕生し、地球に迫っていた。その脅威に立ち向かうべく、これまで身を潜めていたエターナルズが再び集結する。

 

映画.comより引用

 

 

 

感想

 

紀元前から現代まで約7000年の時を経て

存在する集団がディビアンツから人類を守る話。

 

ディビアンツにまつわること以外に

人類に干渉しない為、サノスとの戦いにも

参加していないと語られる。

 

個人的にメーベル作品は全シリーズが

数珠つなぎのストーリーだと認識している。

 

アベンジャーズエンドゲーム にて

その壮大な物語が一旦終了を迎えたと思いつつも、

 

後続となるマーベル作品は発表され続けているし

また新たな脅威との対決に向けて

 

各作品がクロスオーバーしていくと思って

本作を鑑賞したわけだが、

 

エンドクレジットでのカットは

アベンジャーズでのキャラクターが

出てくるわけでもなく

今後控えている作品への伏線だった為、

期待しているものではなく、

残念な気持ち。

 

エンドクレジットの意味

 

キットハリントン演じるデインが、

セルシ救出の為曰くつきの剣を持ち出そうとして

とある人物に声を掛けられる。

 

その人物はマハーシャラ・アリ演じる『ブレイド』であることを

クロエジャオ監督自身が認めている。

 

NewImage

 

まずデインがこのエンドクレジットでフィーチャーされているのも

代々伝わる剣が『ブラックナイト』が持つもので

これから新作がどんどん始まっていくと

期待を込めさせようとしたい意図だろうけど、

 

全ての人間が全てのマーベル作品に興味があるかというと

そうでもないわけで、

 

これから始まる作品もみんな観てね、みたいな

宣伝要素と受け取られてもおかしくない描写にがっかり。

 

劇場公開から配信までスパンが短くなっている昨今、

こんなつながりの場合配信スルーでも良かったとまで

思うほど。

 

というのも7000年生きている彼らの動向を説明する為に

現代過去現代みたいな時代描写を繰り返すせいで

 

やっと現代まで進んだと思ったら、

過去の話に戻って、また振り出しに戻された感が

しんどすぎる。

 

とはいえ、スーパーヒーロー10人の個性が際立つ。

 

特にキンゴとその付き人が、

物語にユーモアをもたらしてくれている。

 

ギルガメッシュとセナの関係に心が癒され

7000もの間子供の姿ゆえの悲哀

 

自分が本当にやりたいことと、

やりとげなければならないことを天秤にかけた時の葛藤

など、共感できる部分は多い。

 

多種多様なキャスティング然り

『映画は、時代を写す鏡』とはよく言ったものである。

 

しかし、個人的に、映画が上映される約2時間は、

現実を忘れその世界観にどっぷり浸れるのが醍醐味と

感じているだけに

 

現実世界に引き摺り出されるような

時代を意識せざるを得ない露骨なカットがあったので、

減点対象。

 

多様性は否定しない。

メッセージを込めたい場合は、さりげなく伝えて欲しい。

 

というわけで、総合して5点評価。