15時17分、パリ行き 素人に自然な演技をさせるためにイーストウッドが行ったこと
ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆
『15時17分、パリ行き』鑑賞しました。
イーストウッドがいかにして素人の自然な演技を引き出したのか。
あらすじ
2015年8月21日、オランダのアムステルダムからフランスのパリへ向かう高速列車タリスの中で、銃で武装したイスラム過激派の男が無差別殺傷を試みる。しかし、その列車にたまたま乗り合わせていた米空軍兵のスペンサー・ストーンとオレゴン州兵のアレク・スカラトス、そして2人の友人である青年アンソニー・サドラーが男を取り押さえ、未曾有の惨事を防ぐことに成功する。
映画.comより引用
感想
プロの俳優ではなく、本人たちを主演に起用して
イーストウッドが映画化したことで知られている本作。
正直、素人に演技ができるのか、セリフ棒読みの事態とか
誰もがそんな不安を抱く試み。
半信半疑な自分も、怖いもの見たさで鑑賞したが
意外や主演3人の演技は、ごくごく自然。
なぜこんなことができるのか。
映像特典にてイーストウッドはこう語ります。
演技は本能的なもので、特別な知識が必要ない。
我々が雰囲気を作れば、演者は集中できるし奇跡を起こす。
なるほど。
齢87歳(2018年現在)にして映画界の第一線で活躍し続ける人物の境地。
この発言の説得力たるや。
列車乗るまで3人の若者の生い立ちを
1時間以上費やしており退屈な時間もあるが、
テロリスト対峙から確保、人命救助に至るまでの過程は
息をつかせぬほどリアルな描写に引き込まれること必至。
自分がもし、あの状況にいた場合、
彼らと同じく行動できたか、どうか考えさせられる。
そして銃の知識、止血方法、柔術など
知識や経験はあるに越したことはないと思わされる1本。
本作主演3人以外にも事件当事者が起用されていることが
知れたりする映像特典は必見。