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ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 最後まで犯人を絞られせない構成に深読みすればするほどハマった件

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ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆

 

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『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』(原題:Knives Out)鑑賞しました。

犯人予想は困難です。

 

あらすじ

 

世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーの85歳の誕生日パーティーが彼の豪邸で開かれた。その翌朝、ハーランが遺体となって発見される。依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランは、事件の調査を進めていく。莫大な資産を抱えるハーランの子どもたちとその家族、家政婦、専属看護師と、屋敷にいた全員が事件の第一容疑者となったことから、裕福な家族の裏側に隠れたさまざまな人間関係があぶりだされていく。

 

映画.comより引用

 

 

 

感想

 

遺産を巡る骨肉の争いを久しぶりにみた。

 

コテコテのシチュエーションで犯人が誰だ?の王道な展開と

コメディタッチの演出が心地よい。

 

名の知れた俳優女優ばかりの為、

キャストからの犯人割り出しは不可能。

全員もれなく怪しく、

嘘をつくと吐き気を催す体質の演出も

裏を返せば演技じゃねぇかとか、

ボケた老婆は実はボケていなかったとか

いろいろなことを予想して深みにはまっていき、

 

最後まで、犯人がわからない構成は

見事という他ない。

 

題名のナイブズ・アウトとは

『The knives are out』

人々が誰かを傷つけようとする場面で

使用されるフレーズのようで、

 

遺言発表後の親族の態度が、

まさにこのフレーズの状況そのもの。

 

劇中事件をドーナツに例える描写があり

ナイフをドーナツ型に飾っているインテリアも

映画の中身とリンクさせた意図的な美術だということは明白。

 

題名から美術に至るまで

思考が凝らされていることが伺えて、

いちいち感心する。

 

アナ・デ・アルマスの役柄が

今後どうしたらいいか悩んでいたかと思えば

結構攻めたプリントのマグカップで自己主張してきた

最後の描写が最高にクールだった。

 

細部まで練られた脚本を

ライアンジョンソン監督自身が書いたというわけで

やはりこの人物は

賛否が分かれたがスターウォーズ最後のジェダイの監督に

抜擢されただけあるただモノではない手腕の持ち主であることが

この映画で確信できる。

 

ド直球のミステリー映画がご無沙汰な方、

オススメです。