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フォードvsフェラーリ 映画で学ぶ縦割り企業の実態と、その対処方法

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ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆

 

NewImage

 

『フォードvsフェラーリ』(原題:Ford v. Ferrari)鑑賞しました。

1966年の話です。

21世紀となった今、その実態は変わっているだろうか。

 

あらすじ

 

ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受けた、元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……。

 

映画.comより引用

 

 

 

感想

 

幹部は、いかに車を売るか、

現場は、いかにレースに勝つか、

目的に対するベクトルが異なるチームが

レースに参加する一部始終が伺える。

 

勝負に水を差す企業幹部と

現場のレースに対する熱量の違い

が印象的。

 

ストップウォッチを盗んだり、

ボルトナットを投げ入れたりと

フェラーリ軍勢に姑息な手段を講じているのも

勝ちたいという意志から来るものと

許容できるほど。

 

ワンマン社長と、その社長に媚びる幹部。

現場と上層部の板挟みに合う中間管理職。

 

無茶な要求を突きつけられる現場。

 

絵に書いたような縦割り企業の構図が

みて取れる。

 

現場と自分の意向をどうやったら社長に伝わるか検討した末に

とった行動は映画っぽいアピール方法だったが、

社長に現場を肌で感じてもらう一番伝わるやり方だったと、感心。

 

現状を打破するために、手段を選ばない

その行動力を是非とも見習いたい。

 

車いじりとレースが好きだが、接客に向かない不器用な男が

嫁子供を養うために、好きなことだけしていてはいられないと

譲歩する寛容さも好感。

 

スポットライトが当たるのは

勝利に貢献した人物とは限らない不条理な結果も

史実の映画化としてリアルさをキワ出させている。

 

マットデイモン演じる元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーと

クリスチャンベール演じるケン・マイルズ。

 

こんな二人の上司と部下の関係だったら

仕事が楽しいだろうなと、ついつい想像してしまう。

 

いち企業の縮図と、

仕事に対する向き合い方を思わせる映画。

オススメ。