ブラッククランズマン 細かすぎて伝わらない?!白人のモノマネ
ども、ゴロゴロ生活ぱんいちです(+_+)☆
『ブラッククランズマン』(原題:BlacKkKlansman)鑑賞しました。
硬くなりがちなテーマを、エンターテインメントとして
オモシロおかしく鑑賞できる貴重な体験をした。
あらすじ
1979年、コロラド州コロラドスプリングスの警察署で、初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース。署内の白人刑事たちから冷遇されながらも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていたKKKのメンバー募集に勢いで電話をかけ、黒人差別発言を繰り返して入団の面接にまで漕ぎ着けてしまう。しかし黒人であるロンはKKKと対面できないため、同僚の白人刑事フリップに協力してもらうことに。電話はロン、対面はフリップが担当して2人で1人の人物を演じながら、KKKの潜入捜査を進めていくが……。
映画.comより引用
アメリカ南北戦争とは
奴隷解放戦争としての性格を性格の一つとして帯びていた。多くの黒人奴隷に経済基盤を支えられ、奴隷解放に反対していた南部の各州が敗れると、制度としてのアメリカの奴隷は、撤廃・解放されたが、実質的な差別は、根強く残った。
wikipediaより引用
KKKとは
「白人至上主義団体」とされるが、正確には北方人種を至上とし(ノルディック・イデオロギーという)、主に黒人、アジア人、近年においてはヒスパニックなどの他の人種の市民権に対し異を唱え、同様に、カトリックや、同性愛者の権利運動やフェミニズムなどに対しても反対の立場を取っている。
wikipediaより引用
感想
この映画には上記の背景を知っておくとよりハマる。
白人至上主義といえば、
真っ先にエドワードノートンのゴリマッチョを
思い浮かべる(わからない人は『アメリカンヒストリーX』を観るべし)。
本作はそんな屈強な人間は登場しません。
アフロの陽気なおっちゃんが
KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入すべく
黒人が白人に扮し電話掛けたらアレよアレよと事が進み
ユダヤ人が白人に扮し潜入。
過激派を現行犯逮捕までに至る、実話に基づくストーリーを
ユーモアを交え展開。
電話口では喋り方次第で、黒人も白人も判断がつかない。
ユダヤ人がそのルーツを口にしなければ、わからない。
人種差別がいかに意味をなさないかを、
具体的な描写で表現していて説得力があった。
潜入がバレるかバレないかの演出にヒヤヒヤ。
これはひとえにアダムドライバーの演技が絶妙ってこと。
白人っぽく喋ればいいんだよっていう
持ち前の陽気さで表現していた
ジョン・デビッド・ワシントン。
観る側としては、白人っぽい喋り方なんてわからなかったが
納得できちゃうあたりが巧妙。
憎しみが憎しみを生む連鎖の切り口もあり
情緒をくすぶってくる。
差別に関して渦中の今、
その背景を学び、関心を持たせるかつ
エンターテイメントな良作。